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BMSに関する私なりの考え方などを記述していきたいと思っています。
あくまでも私の主観によるもので、正しい正しくないなどは一切考慮しておりませんので各自で適宜取捨選択してください。

#1、BMS歴と私。('16/01/31記述)
#2、B.T.S.とルール設定('17/07/28記述)
#3、NA-1後記('21/02/07記述)
#4、AmapianoMAX後記('21/09/20記述)
#5、BOFET後記('23/02/13記述)
#6、10年続ければそれなりに色々あるもんだなあ的文章('24/02/29記述)



・10年続ければそれなりに色々あるもんだなあ的文章

BMSイベント「戦[sen-goku]國 ~甲午の乱~」にて、拙作BMSを初めて公開してから約10年が経過しようとしています。
時代や楽曲嗜好は変われども、作品の実験的精神は変わらず貫かれているものと思っております。
KidZ Gの今後の展開にご期待ください。

<SA HouseMusicとの出会い>
私自身の作品の方向性を決定づける段階において最も重要な転機になった出来事は、SA HouseMusicとの出会いであったように感じます。
2015年に各国のダンスミュージックランキングを掲載しているサイトがあった(※現在は消失)のですが、EDMがムーブメントになっていた時期ですので当然大半の国ではそれらの楽曲が上位を占めておりました。
そんな中、南アフリカ共和国は他では見られなかった自国の楽曲でランキングが埋まっており興味を惹かれそこから展開しました。
当時のランキングで輝きを放っていたPrince KaybeeやBlack Coffeeなどは、2024年現在も活躍しておりますので聴いてみてください。


・BOFET後記

1)はじまり・チームコンセプト
・AmapianoMAXの反響が満足のいくものではなかった。
・Amapianoを合法的に公開したかった。
・某BISTR●VERでAfricaエリアが華麗にスルーされた。
等々の理由が複合的に絡みBOFへの参加を決めました。今回はBOFということでチームメンバーにも同じコンセプトを背負ってもらうことにしました。
それでチームコンセプトを「アフリカまたはアラブに焦点を当てたBMSを制作する」としました。

前回の参加から六年が経過していたことは特に意識していませんでした。
というか時の流れ…速すぎ!!


2)メンバー集め
今回はチームコンセプトに合わせたメンバー選定を行いました。
Dolphin(Miloudi)氏とHyparpax氏は前年の作品を参考にしたオーダーを出しました。
cybermiso氏とのチームを意外な組み合わせのように思った方も居られたかもしれません。
実のところ依頼の段階で初コンタクトでした。(昔B.T.S.でインプレ頂いたことが印象に残っていたくらいです)
TwitterでDjembeを演奏した等の発言を拝見したことがありましたので、興味を持っていただけるのではないかと思いお声掛けしました。
結果的にBOFETではSTRチームがスケジュールの都合で参加できなかったとのことで、私にとってはそれが幸運でした。
(これは依頼後に知ったことでこれは完全に偶然でした)

余談:FINAL STRIKERについて
FINAL STRIKER曲は一番良いと思った曲を多数決で選ぶという至極真っ当な選定方法だったのですが、期日までサンプルを完成させていたのがDolphin氏しかいなかったため自動的に枠が決定しました。
上手く機能しませんでしたがそういうこともありますよね。

※SHKN氏に関してはDolphin氏が招聘した人物であるためここでは触れていません。


3)曲について
ここでは一部インプレの内容に対し箇条書きでお答えする形式を採りたいと思います。

・今回参考のため某ライトニングモデルを初めて触ってみました。ゲームはこれらの体験が多分にフィードバックされた内容になったのではないかと思います。
・各チームメンバーに差分譜面を制作いただく形式を採ることは決めていましたので五鍵盤譜面はあえて自作はしませんでした。当時S●Y×FAMILYが流行していましたので名義で若干遊んでます。
・BPMの倍取りはアマピアノの根底となる音がShakerだと考えていること、ゲーム的に面白そうといった複数の理由でそうしています。アマピアノそのものに劇的な変化が訪れない限りゲームに反映させることはおそらく無いです。
・BGAの方向性は明確にあって、初期五鍵盤のテイスト・ARMYTOM氏のテイスト・Stan Brakhage氏などのアブストラクト・フィルムのテイストを混合してアウトプットしております。
画面の光のある程度の明滅に関してはこちら側としては織り込んだものとして認識しております。


4)イベントを通しての感想
曲・チーム運用共に私の尺度で出来ることはやれたと思います。
チームメンバーから沢山の刺激を受けましたし、何よりも楽しかったです。
万事が上手くいくときは上手くいくものだということに尽きました。
ちなみにイベントを通して一番好きな曲は、自チームのものですがHyparpax氏のAudiovisualでした。


5)さいごに
アイデア自体はBOFET参加を経て次はこれをやりたいというプランが既にあるのですが、時間とあとBOFに関しては特に人の要素も絡みますので次回の予定は不透明です。今年参加するかもしれませんしまた数年のブランクが開くかもしれません。
また、同じチームメンバー・チームコンセプトでの参加は次回以降行う予定はありません。

「Africa Arab」チームメンバーのcybermiso氏、Dolphin氏、Hyparpax氏、SHKN氏、そして関係者各位に感謝。
それではまたどこかで。


(作品リンク
https://manbow.nothing.sh/event/event.cgi?action=More_def&num=166&event=140


・AmapianoMAX後記

2020年は多くの方にとって忘れられぬ年になったものと思いますが、
私にとっての2020年は心身ともに既に「くだり」の方向に入ったと知覚した年でもありました。
そんな折Amapianoの流行を目の当たりにし(切欠になった曲はSha ShaのTender Loveだったかと思います)、
もしかしたら好みと流行が合致することがこれ以降訪れないかもしれない…。そんな思いに突き動かされてAmapianoMAXを創り始めました。

リミックスの曲目、グラフィック、ゲームデザイン全てを完全に自分の好みで制作しました。
現在の音楽ゲームの好まれるデザインからは物凄く遠いものになったと思います。
ただ、このパッケージを公表したこと自体を意思表示と捉えていただければ幸いです。

創作期間は5か月程度だったかと思います。
あと5年若ければ3/5くらいの期日で創れたろうと痛感しました。
加齢とともに創作活動の速度が鈍ってしまうことは伝えておくべきだと感じました。

さてこのAmapianoMAX、第二弾を制作するつもりでおります。
プランニングも完全に出来上がっておりますので、何事もなく制作が進行すれば来年にはパッケージを公表できるものと思います。
それでは、第二弾の後記の執筆を無事に行えることを祈りつつ。

・NA-1後記

1)はじめに

まず私の正直な所感を申し上げますと、BMS界は前回私がイベントを執り行った2017年と比較しても更にイベントのシリーズ化・大型化が進行したように感じます。
NA-1の元ネタであるところのA-1(今年以降はMUMEI Academyとして開催?)もおそらくは登録BMS数100を優に越える大型イベントとなるでしょう。
ゲリラ的小型イベントにはまず開催時期という枠の確保から熟考する必要があり、小型イベントにとっては厳しい時代に既になっているのかもしれません。


2)"Nancyatte" A-1ルール設定について

http://nantyattemumei2bms.web.fc2.com/result.html
いきなり外部リンクですいません。上記は2015年に行われたBMSイベント「第二回“なんちゃって”無名BMS作家が物申す!」のものなのですが、これの総評にて「大勢で予想を相談することにより、回答が偏ってしまう。これは今後の偽名イベント開催においてかなりの痛手ではないだろうか。」といった主旨の発言をなされています。

"Nancyatte" A-1の始まりはまさにそこで、「予想相談」を織込んだルールにするにはどうすればよいかというところから考えました。
どうしたかというのはもちろんご存じのことと思いますが、「予想の相談の有無は関係なくBMS登録者自身にも予想を行わせる」ことで解決させています。
つまり、従来の偽名BMSイベントから一点新規にルールを書き加えただけです。なんだそれだけのことか、と思われた方もおられるかもしれません。
しかしながら実際に運用するラインを模索するとなると全くの新しいイベント案を生みだすということはかなり困難で、誰もができることではないと思います。BMSのようにある程度歴史ある界隈であればなおさらです。
それと比較すれば既存のルールに「ちょっと足し」する行為ははるかに簡単ですし、実現も容易でしょう。現実の業務における、改善(KAIZEN)のようなものです。
すなわち、面白いBMSイベントルールの種は過去のそれに眠っているのかもしれないのです。過去のデータを参照することは少しの根気があれば誰でもできます。
そしてそのルールにちょっと足しして新しい面白さを見つけだすんだ、小型イベントを活性化させよう、君にもできる。やるんだやれ。

最後はなんちゃってなのかマジなのか分かり辛い感じで締めてみました。


3)余談

・的中率を予想するというアイデア自体は、昼休みに日経平均株価を眺めていたら浮かびました。投資とか博打とかそのあたりのジャンルからインスパイアされたものです。
・ボーダーボーナスにもなっている二つの数値はいにしえのBMS作品のタイトルから引用したものです。初めに思いついたのは700000000 Reflectionsの7億点だったのですが、さすがに没にしました。
・偽名戦の英語版ルールが今まで存在していなかったため、まったくの新規で作成しています。今後のイベントで有効に利用いただければと思います。
・草案を鎌足氏に見せたときに「予想的中率50%指定が安牌になるのではないか?」との返答をいただきました。実際今回50%指定はCentain氏が行っており、4位に入線しています。もし次回があるのであれば登録BMS数が11を越えるのはほぼ間違いありませんので、「空気を読んで」微調整する必要はあると思います。しかしながら迷ったら50%指定は手堅い戦略になるのではないかと思います。


さいごに)「第二回」"Nancyatte" A-1 Climaxの開催について

はじめに申し上げますと、私自身による「第二回」"Nancyatte" A-1 Climax開催の可能性はほぼ無いと考えてください。
前回執り行ったB.T.S.の時もそうだったのですが、スケジュールの確保がなかなかに困難であるためです。
また前回イベント終了時も申し上げたのですが、もし私が再びBMSイベントを行うならば全く異なったことをしたいということです。ご理解いただけますと幸いです。

NA-1の元ネタの慣習に従うのであれば次開催は優勝者のりょくちゃくん氏に委ねられるということになりますが、はたして…。
最後はなんちゃってなのかマジなのか分かり辛い感じで締めてみました。それではまたどこかで。


・B.T.S.とルール設定

この文章は基本的にBMSイベント開催経験者および今後BMSイベントを開催する予定の方へ向けたものです。

はじめに)

BMS界は劇的な何かが起きない限りBOFUを中心にしたクラスターであり続けるでしょう。
ではそれ以外のBMSイベントはどのような役割を担うべきか、という考えに基づきB.T.S.のルールを策定しました。
これは種蒔きのようなものであり、今後これらのルールが伝播していくかと言うことに関しては私には分かりません。
そのまま闇に埋もれてしまう可能性もあるでしょう。ただルールの意図をあきらかにすることにより何かしらの効果があるかもしれないという考えでこの文章を記します。


1)主催者賞について

BMS誕生からかなりの年月が経過し、今日では商業音楽ゲームへの橋渡しが頻繁に行われるようになりました。
それに伴い、制作者の側もユーザーの側もある程度洗練されて音楽の興味や嗜好が音楽ゲームに熟練した者であれば理解できるようになり、それに則ったBMSは強烈に支持されそこから外れたBMSに関しては興味の対象にならない(あるいは通常のイベントであれば前者より減点される)というケースが特に珍しくない頻度で発生しています。

そういった「音楽ゲーム」らしい、らしくない。といった一元的な価値観の破壊を目的としたある意味ルールブレイカーとして策定しました。
これに関してはイベントの趣旨や主催者によっては扱いが難しいであろう一方で異なったアプローチのイベント主旨や主催者であれば効果の期待できるものと考えています。

あるいは、主催者自身がよりイベントへ没頭するための劇薬としての期待もできるかもしれません。


2)インプレッションについて

上記(主催者賞についての記述)にある理由も多分に含まれてはいるのですが、そのBMSに対する点数を考えるというプロセスが手間に感じ、結果インプレッションから遠ざかっていたという私自身の実体験からそうしました。
いわゆる半レコメンド制でありレコメンド制自体はBMS黎明期から存在している手法でしたが、SNS等で使用される「いいね!」が定着している今となっては点数制よりもこちらの方がインプレッションに対する手軽さはあるかもしれません。

(あくまでも私見ですが、このシステムは普段から他イベントにもよくインプレッションをなさっている方からはあまりよい反応はいただけなかった感じでした。ですが他イベントではあまり見かけない方からのインプレッションを多数確認できましたのでこのイベントには相性の良いルール設定だったと思っています。)


3)サウンドデモの事前公開について

これに関しては主催者の知名度等にかなり左右されるであろう事項だと思っています。
残念ながら、私はBMS作者として人気、有名、古参どれにもあてはまりませんので事前に意思表示をする必要があると考えました。
私自身の能力の提示とイベントに対する意気込みをデモに込めました。

また「NOIZE SPHERE」(かつて行われたノイズミュージック限定BMSイベント)や、先日行われた「DNBmsFesta」(ドラムンベース限定BMSイベント)などはメジャーな音楽ジャンルとは言い難いですので、事前に方向性の明示を行うという意味合いでサウンドデモを公開する行為は参加者の増加を促せる有効な手段ではないかと思います。


4)「インスパイアされた人物」欄について

「テクノに関する間口を広げる」というイベントコンセプトに基づき設けた項目でした。
これはジャンル限定イベントであれば各主催者様にぜひとも導入していただきたいと私は強く要望します。

私自身の話しをするならば、ハウス・テクノであればかなり聴きますがハードコアなどは音楽ゲームからのインプットしかありません。
近年中に実現しそうだなと予測しているハードコア限定BMSイベントの主催を行う方には検討いただきたいなと思います(懇願)。


さいごに)「第二回」B.T.S.の開催について

私にはBMSイベントを行うためのゆとりがなかなか捻出できません。また個人的な信条で、もし次BMSイベントを行うならば全く異なったことをしたいと考えております。
よほど熱烈なメッセージが私に対して届けば心変わりの可能性はあると思いますが、有志の方に「第二回」を行っていただくといったやり方が一番確実かと思います。その際に先述のルールの意図について考えていただければ、私としてはこんなにうれしいことはありません。


・BMS歴と私。

1998年、友人のPCに入っていたBM98(やねうらお氏のバージョン)でBMSに触れる。
一番最初にプレイした曲はおそらくTom氏のGetAway347。
当時はオリジナル曲があることを知らなかった。Cranky氏やaym氏がコピアレをやっていた時期。
DDRに夢中だったためいつの間にか飽きる。

2003年頃、就職やらなんやかやから数年経ち余裕ができたからか再びBMSに触れる。オリジナル曲の存在を知る。
plugout明鏡止水、db、GOT TO BE REALあたりのBMSイベントは覚えている。
BOF2004の時期くらいから多忙になったため全く触れなくなる。

2013年、BMS界隈が残っていることに驚くと同時に色々と見えてきたものがあったので懐かしさ半分でBMSを作り始める。
2014年、戦[sen-goku]國 ~甲午の乱~にて初BMSを公開。現在に至る。
血戦やクラスタの時代を全く通れなかったことを少し残念に思うと共に、それが創作の原動力の一つになっている。

もしかしたらこれが励みになる方がいらっしゃるのではないかと思い、記述しました。
あくまで私の記憶を基に作成していますので時期・内容等は正確ではないかもしれません。

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